【レースレポート】2025冬 K4GP FUJI 7H耐久

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2025年2⽉8⽇~9 ⽇にかけて富⼠スピードウェイにて開催されたK4GP 冬の7時間耐久レースにGLWレーシングチームが参戦しました!
昨年夏の5時間耐久レースにGLW 代表の⼤野秀昭がスポット参戦したことを⽪切りに、今回は5⼈の全ドライバーをGLW 社員で構成し、仲間内でレースに臨むこととなりました。
2023年度にFCR Vitz Race に参戦して以来2年ぶりの正式にGLW レーシングチームが富⼠スピードウェイに帰って来ました!
2024年シーズンはラリーに初挑戦し、公道および林道での⾛りにフォーカスしてきましたが、やはりサーキットの雰囲気からは独特の重みを感じる2⽇間でした。

パワーアップしてサーキットに帰ってきたGLWレーシングチーム

まずレース前⽇の2⽉8⽇に⾏われた予選には、エースドライバーの岡崎善衛が出⾛しました。
アルトバンという初めて乗⾞する慣れない⾞かつ、最低気温が-4.5¢XCを記録する難しいコンディションの中、なんとか9位にこぎつけることができました。
クラス全体の上位1/4に⼊り、悪くないスターティンググリッドを獲得できたものの、かつて「富⼠には俺が宿る」と豪語していた期待値からは少なからず劣る結果でした。

さて、⽇は変わって2⽉9⽇のレース当⽇となりました。
決勝レースでは、総監督の佐々⽊良典と電⼦制御開発部リーダーの塚本圭がレースエンジニアを務め、ラップタイムや燃費を細かく管理し、適切なピットストップおよび給油タイミングの指⽰やドライビングのアドバイスを⾏いました。
またBirth Racing Project【BRP】さんにメカニックを依頼し、終⽇きめ細やかな対応で万全のサポート体制を作っていただきました。
スターティンググリッドにて最後の調整をするエースドライバーの岡崎善衛

1stドライバーの岡崎善衛は前⽇の⾟い予選順位を挽回すべく、スタートから全開で⾶ばしていく予定でした。
ところがスタート直後の開始2分で早くもセーフティーカーが出動します。
セーフティーカー先導中に早くも給油をする⾞も現れるなど混乱で始まった序盤の展開でしたが、セーフティーカー明けの6周⽬終了時点までで岡崎はクラス内5位まで順位を上げることができました。
本来2時間を岡崎が⾛り続ける予定でしたが、1時間40分が経過した折に再びセーフティーカーが導⼊されたため、そのタイミングピットインおよびドライバーチェンジをすることとなりました。
チームごとに交代のタイミング等の戦略の違いはありますが、1stスティントを担当した岡崎善衛は最終的に5位の好位置で交代し、前⽇の汚名を晴らす良い⾛りを⾒せました。

⽇頃法⼈営業として活動する2ndドライバーの神⽥亜季も豊富なサーキット経験を持ち、なんとか順位を維持したまま後に⾛る2⼈のルーキードライバーに繋げることが求められました。セーフティーカー明けの混乱も無事に切り抜け、5位をキープし続けます。当初の想定よりも燃費も気にする必要がないほど保ちが良く、ドライバーチェンジのタイミングも測りやすいことが判明し、クリーンに⾒事なレース運びを⾒せた神⽥が1時間10分ほど⾛った⽮先、再びセーフティーカーが導⼊されました。そのタイミングで神⽥もピットインし、後続のルーキードライバー2⼈にバトンを繋ぎました。

この後にボコボコになってレースを終える神田のアルトバン

3rdドライバーの野島真由美は普段はスポーツカーの設計エンジニアとして活躍しており、ドライバーとしてはミニサーキットでの経験がありながらも国際サーキットは今回のK4GP がデビューとなりました。
前⽇の練習⾛⾏の時間を⽬⼀杯使いながら感覚を養いましたが、エースドライバーとはラップ15秒ほどの違いとなり、まずはこのギャップを少しでも埋めていくことが求められました。
ドライバーチェンジおよび給油の際に給油待ちが発⽣してしまい、交代前が5位だったところ、ピットアウト後は11位まで順位を落としての合流となってしまいました。
その後は徐々にサーキットの環境にも慣れ、練習⾛⾏を上回るラップタイムで周回を重ねました。
経験値の差により、⼀時は17位まで順位を落としましたが、1時間10分ほど⾛⾏し最終的には11位にてピットインしました。
ところがドライバーチェンジを試みていたところ、エンジントラブルによりかなりのロングピットストップとなってしまいました。
そのためピットストップ後は16位と⼤幅に順位を落としてのスタートとなりました。

富士デビューを感じさせない堅実な走りを見せる野島

4thドライバーとして出⾛した杉浦真吾は平⽇は⼈事部で働いています。
杉浦は2024年からラリーチャレンジにコ・ドライバーとして出⾛をしていますが、ドライバーとしての腕は未熟そのものであり、今⼤会最も⼤きな不安要素でした。
序盤は順調にラップを重ね、10周を回った頃にはエースドライバーから5秒落ちのタイムまで近づくことができました。
しかしながら出⾛して30分ほど経過した頃、痛恨の単独スピンを起こしてしまい、⼤幅なタイムロスとなりました。
その後も強引な⾶び込みにより前⽅を⾛るライバル⾞に衝突するなど、初参加ならではの精細を⽋く⾛⾏となりました。
その結果第4スティント後のピットアウト時の順位は24位まで落ちてしまいました。

強引な突っ込みで前方の車にぶつける杉浦。ごめんなさい。

トリを飾るGLW 代表の⼤野秀昭はラリー・サーキットともに経験豊富なドライバーであり、ここからの2時間近い最終スティントで⼤幅な巻き返しを期待されて最後の襷を引き継ぎました。⼤野はスタート間も無く、路⾯温度も上がりグリップ⼒が強化したことも味⽅し、序盤の数周で5台を早々にオーバーテイクし、19位まで順位を上げることができました。ところが途中、背後からの接触によりミラーが閉じてしまうというトラブルに⾒舞われ、追加でのピットストップを余儀なくされました。

ピットストップで車両を確認するラストドライバーの大野とメカニックのBRPさん

余計なピットストップにより順位を3つ落としましたが、最後に1台を追い抜き、最終的に21位でフィニッシュしました。
最低でも半分よりも上に⾏きたかっただけに悔やしい思いを感じる順位ではありましたが、GLW レーシングチームとして初めて複数ドライバーによるサーキットの出⾛をすることができた経験は、⾮常に貴重なものとなりました!
⼤会にはかつて⻑期インターンをしていた学⽣も駆けつけ、エールを送ってくれました。
彼が楽しんでくれていたら嬉しい限りです。

応援に駆けつけてくれたかつてのインターン学生と杉浦

今後も継続的にK4GP には参戦し続け、ゆくゆくは若⼿社員たちに⾛⾏から運営までの全てを引き継いでいきたいと考えています。
今シーズンはToyota Gazoo Racing Rally Challengeに参戦します。
応援よろしくお願いいたします!
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GLWについて
GLWは、モビリティー業界において専門技術サービスを提供するビジネスソリューション企業です。
社員一人ひとりの持つ技術力を武器に、受託開発や技術コンサルティング、エンジニア派遣サービスを展開しています。
創業4年目の若い会社ですが、社員数は既に90人を超えており、日本中の自動車メーカーおよびサプライヤーの設計開発業務を支えています。
社員構成上の特徴は、外国籍社員の割合が7割以上である点です。
豊かなダイバーシティと技術力の掛け算で、日本のモビリティー業界を変革に導きます。

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株式会社GLW 海外戦略部/人事部 シニアリーダー 杉浦 真吾
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