8/22~8/23に広島県で開催されたTOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge第7戦 安芸高田にGLW Racing Teamが参戦。今シーズンは新入社員の加藤光空をドライバーに据え、コ・ドライバーの杉浦真吾がサポートする体制で挑み、本戦がシーズン4戦目だ。
安芸高田市では神楽が年に150回ほども行われるほど盛んであり、また毛利元就のゆかりの地として知られている。またタカタサーキットを有し、4年ぶりにラリーチャレンジも開催されるということで、モータースポーツと市民生活が密接な距離にある自治体と言える。そのタカタサーキットをHQとし、ターマックコースからグラベルコースまでチャレンジングなコースが様々楽しめるラウンドだ。

前回はポイントこそ獲得できなかったものの内容としては良く、本戦以降のポイント獲得に期待が持てるものであった。
GLW Racingが拠点としている愛知県からは最も遠い開催地であり、金曜日中の移動が必要となった。前日は兵庫県三田市まで移動し、明朝に安芸高田入りした。
前日のレッキでは、ターマックとグラベルの比率がおよそ半々、タカタサーキットは本戦に向けて多少のレイアウト変更があるもののほとんどそのまま走れる、林道がハイスピードコースであることなどを確認した。
その中でドライバー・コドライバーの話し合いの結果、前日車検では敢えてターマックタイヤを選択した。
この決定が大きな影響をもたらすことを、一同はまだ知らない…。

最初のSS1は本戦唯一の林道区間。
ストレートが長くコーナーも高速が多い、スピードを落としすぎずかつ早い立ち上がりが求められる。
思い切ったコーナー突入を意識して、クラス内3位の成績を残す。良い立ち上がりだ。
続くSS2はタカタサーキットのターマックコース。
スタートを決めジムカーナのギミックを通過、この後はロングストレートからのヘアピンコーナーが続く。
想像以上のスピードにアンダーを連発、なんとか後半は立て直したが勿体ない6位。
順位自体は挽回可能だが、クラス上位はグラベルタイヤだけにここで上位に食い込んでおきたいSSであった。

続くSS3は鬼門のグラベルコース。
いわゆるダートではない粒の大きい小石がまばらに散らばっている程度であったため前日にターマックタイヤを選択したが、その判断がどう出るか…。
直前にクラッシュがあったため20分ほど中断したが、気を取り直してスタート。
コースインしてみると前の車両が何台もスポーツ走行をしたため、路面がかなり掘れて下のダート路面が剝き出しに。思わぬ路面状況に二人で戸惑い。
コ・ドライバーはロストし、ドライバーは全くグリップしないタイヤを制御しようとカウンターを当て続けてなんとか耐える。しかしレコードラインを守ることはおろか、まともな走行ができないままSSを終えた。
結果は6位であったが、SS1で上位に食い込んだ貯金を完全に食いつぶしてしまった。
また午前中終了までで想定以上に燃料を消費し、午後に大きな不安を残す午前中の競技となった。

午後のSS4もスタートは順調。
途中のコーナー手前で停まっている車両を確認し、多少のタイムロスはあれど気にせずに通過。
午前中の僅かな課題を修正し、4位でフィニッシュ。
ターマックタイヤとは言え得意の林道での軽快な走りを見せられた。
続くSS5はタカタサーキット。
コ・ドライバーとの掛け合いを午前中からは大きく変更し、ドライバーの記憶に従って走るジムカーナコースではなく、いわゆる林道コースと同様の指示をすることでタイムアップを狙った。
午前中のようなアンダーも出さず、コンパクトにまとまった走りを見せた。
ここでも4位。ここまで全体4位と過去最高の内容で最後のSSを迎える。
SS6は鬼門のグラベルコース。
相変わらずグリップはなくジェットコースターのような走行ではあるが、ロストもせず適切なカウンターも当てられ、なんと午前中から7.7秒もタイムアップ。
グラベルタイヤのライバル達も軒並みタイムを上げてきたため順位は7位となってしまったが、上達を感じたSSだった。

出走台数が少ないため全体としてはクラス内6位で初めてのポイント獲得となった。
前回感じたGLW Racing Teamの悪しき伝統である午後の失速は引きずらなかったが、そもそも前日にタイヤ選択を間違えたことが全ての元凶であった。
このように二人の経験値の低さが露呈してしまった週末であったが、出走台数が少なかったとは言えポイントを獲得できたのはポジティブに捉えたい要素だ。
本戦でも準備から段取り良く進められ、若手メンバーでのチーム運営もスムーズになってきた。
次戦は技能の面で成長し、良い結果を残したい。
次戦は9/27のびわ湖 高島ラウンドに参戦予定だ。

【ドライバーコメント】
加藤光空選手: 今回の安芸高田戦は、初めてグラベルコースを走行することもあり、前回以上に難しい戦いとなりました。SS2ではライン通りに走ることができず、ミスを連発してしまいました。
またSS3,6のグラベルではタイヤ選択と走行ラインのミスもあり、思うようにタイムを縮めることができませんでした。
一方でSS1,4,5では自分の走りをすることができ、最終的には自身初となるポイントを獲得することができました。
次戦のびわ湖高島戦では、今回の課題である「走行ライン」を意識し、さらに順位を向上させられるような走りをしたいと思います。
【コ・ドライバーコメント】
杉浦真吾選手:今回はなんと言っても私の未熟な判断によりタイヤ選択を間違えたことで全てが狂ってしまった週末でした。想像以上の悪路に足も取られ、景色が想定の数倍変わってしまったことによってロストもしました。
コ・ドライバーとしては非常に悔しい内容でした。
そんな中ドライバーの加藤君はターマックタイヤの中頑張ってカウンターを当ててSS3, 6をサバイブしてくれていたと思います。
内容が悪いながらポイントが獲得できたのは不思議な気分ですが、加藤君の頑張りに与えてもらったご褒美だと捉えています。
今シーズンも残り2戦、また最大限ポイント獲得できるよう精進していきます。

GLWについて
GLWは、モビリティー業界において自動車専門技術サービスを提供するビジネスソリューション企業です。
社員一人ひとりの持つ技術力を武器に、受託開発や技術コンサルティング、エンジニア派遣サービスを展開しています。
創業5年目の若い会社ですが、社員数は既に130人を超えており、日本中の自動車メーカーおよびサプライヤーの設計開発業務を支えています。
社員構成上の特徴は、外国籍社員の割合が7割以上である点です。豊かなダイバーシティと技術力の掛け算で、日本のモビリティー業界を変革に導きます。
GLW Racing Teamは社員チームに拘り、モータースポーツと設計の良いフィードバックループを生み出し、もっと良いクルマづくりに貢献します。
今シーズンはGR86/BRZ Cup、TOYOTA GAZOO Racing Rally Challengeに参戦します。
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株式会社GLW 人材開発室 室長 杉浦 真吾
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